自分自身にまつわる出来事と感情の記録
by 杏
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要するに少し疲れてしまったのだと思う。
何か決定的なコトがあったわけではなく、
心に引っ掛かっているものが、
仕事なのか恋なのか、健康なのか家族なのか、
それを見極めることすら出来なくなっており、
ただ、もう、
脳みそが酸欠状態というか飽和状態というか、
それ以上、何か詰め込むことを拒否してしまったみたいに、
どうしようもなく鉛のように重くて、
ある日、同僚の席に行く途中で、もうアタマが息出来ない! と思わず立ち止まり、
ある日、会社のエレベーターの中で、前ぶれもなく涙が出た。
正論を並べ立てて、理詰めで誰かを攻撃することも、
動かない人間の代わりに自分が動くことも、
手帳を開いて明日の予定やタスクを何度も確認し、
頭の中で段取りすることも、
休日出勤を前提として仕事の計画を立てることも、
栄転した姉に対抗するかのように、
仕事で頑張った成果を親に逐一報告しようとすることも、
ガーデニングを頑張っていることを褒めてもらいたくて、
トマトときゅうりの写真を撮って母に送ることも、
そして、
メールに書かれた言葉の本意を読み取ろうとして勝手に苦しむことも、
最後のメールや逢瀬から経過した時間をカウントすることも、
20年ぶりの同窓会に出ることも、病気の友を案じ思いやることも、
美しい写真と言葉に満ち溢れたブログを訪問して、
一点の曇りもないような人生を見せつけられることも、
自分のブログにログインすることも、
もう、何もかも疲れてしまった。
心がささくれだっているのか、それとも加齢に因る症状なんだろうか。
衝動的にフライトと宿を予約したのは、
出発日の10日前を切っており、
すでにキャンセル料が発生するタイミングなのに、
有休届も出していなくて、
旅行代理店の人が心配してくれたけれど、
大丈夫です、誰にもノーとは言わせませんから。
自分へのご褒美とかではない。
何も考えず構えず、
何の段取りもせず予備知識も持たずに、
訪れたことのない場所で、
初めて見るもの、聞くもの、触れるものを、
アタマやココロでそのまま素直に受け止めたい、
"鉛アタマ"をからっぽにして、
"ささくれココロ"に風を通して、
新しい知識を吸収し、見聞を広めたい、
ただただ、そう思った。
そうして、私は、九州に初上陸した。(続く)
by apricot0113
| 2009-07-16 01:40
| 今
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