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115だったか、116だったか、117だったか思い出せなくて、 まあ、このうちのどれかだろうと適当に掛けたら、 一発目で当たったのだけれど、 オペレータが出た途端、一瞬戸惑ってしまったのは、 久々に打つ祝電だったから。 取引先の要人に不幸があって、 会社から社長名で弔電を打つことはあっても、 自宅から私の個人名で祝電を打つなんて、 何十年ぶりだろう。 いつもきれいなおばあちゃま、 いつまでも元気でいて下さいね。 オペレータにメッセージを伝えたら、 急に鼻の奥がつんとしてきて、 不覚にも涙がこぼれた。 祖母はもともと美人だけれど(※娘である母も孫娘も受け継いでいないのだが)、 年を重ねてますます美しくなってきた。 銀髪と、羨ましいほど美しく整った鼻筋、色白で皺の少ない細面の顔、 すらりとした指先の爪には、 丁寧に二度塗りした薄いピンクのマニキュア、 休日ダラダラとパジャマで過ごす私と違って、 90歳の祖母は、いつもアクセントカラーを入れたシックな装いをしている。 もう自力では歩けないし、 ベッドで横たわっている時間が圧倒的に長いのだけれども。 最後に差出人名を尋ねられ、私の名前を伝えたら、 差出人様のお名前、受取人様はおわかりになりますか? 今日一日で何本、彼女は電報を受け付けているのだろう。 悪気がないことはわかっている。 機械的な手順として、オペレータのマニュアルに書いてあるのかもしれない。 宛先住所が祖母の自宅ではなく、 高齢者介護施設名だったから、 不達にならぬよう、念のため確認したかったのかもしれない。 電話の向こうの見知らぬオペレータに、 むきになって反論することもないのだが、 わかりますとも、絶対わかりますっ。 声を荒げたつもりはないけれども、必死になって答えていた。 今年から父も、町内会からお赤飯と金一封が贈られるようになったらしい。 私にとって75歳の父と69歳の母は、 恥ずかしながら未だにパパとママ、 決しておじいちゃん、おばあちゃんではないのに、 先日も海外旅行を楽しみ、 このシルバーウィークだって、 やれ音楽会だの、やれ食事会だの、やれ軽井沢でゴルフだの、 引き篭もっている私と違って毎日用事があるというのに、 彼らもやっぱり、老人、なのだろうか。 両親も娘たちに祝われるとは思ってもいないはずだから、 今日は何もしなかった。電話もしなかった。 というより、本当は認めたくないのだ。 自分の親だけは高齢者とは思いたくないのだ。 父と母はどう考えているのだろう。 孫を抱かせてあげていたら、 自然な流れで、おじいちゃん、おばあちゃんになれたのだろう。 "おじいちゃん、おばあちゃん"という呼び方に、 本人も周囲もいつしか慣れて、 敬老の日に、彼らは家族の団欒の中で主役になれていたのだろう。 両親揃って健康でいてくれることに感謝する一方で、 敬老の日を、年々、複雑な思いで迎えるようになった。 私はいつから、父と母の敬老の日をお祝いしたらいいんだろう。 =祖母のこと= 湘南の家 一親等 綺麗事 お赤飯 近道
by apricot0113
| 2009-09-22 02:12
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