自分自身にまつわる出来事と感情の記録
by 杏
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今日、嘘を、ついた。
先生との約束1時間前に、予約をキャンセルしてしまった。
せっかく時間を割いて下さったのに。
1ヵ月半ぶりなのに。
先生に会うことに、朝から、自分が身構えていた。
ううん、本当は3日前から、だったんだと思う、
気づかぬ振りをしていたけれど。
かつてのドキドキ、わくわく、ではなく、
重い鉛をお腹に抱えているような感じ。
そうしたら、お昼過ぎから、本当にお腹が痛くなってきた。
きりきり、ちくちく、突き刺すように。
夕方には、疝痛で、身体をまっすぐに起こせなくなって、
先生のクリニックのあるビルの真下から、電話してしまった。
「先生、ごめんなさい。風邪引いたみたいです。
久しぶりに逢えるのを楽しみにしていたのに。」
先生の大きな身体でぎゅうっと抱きしめられて、
息ができないほどの濃厚なキスをされて、
弱音を吐く私の手を静かに握ってもらって、
あんなにうれしくて、安心できたのに。
あれが、ずっと昔のように思える。
今、同じことをされて、同じように思えなかったらどうしよう、
それが態度に出てしまうのが怖くて、
拒絶する潔さもなくて、
最近、来てくれないね、避けられているのかと思った、
と言われて、何食わぬ顔をする自信もなくて、
結局、逢いに行くことができなかった。
杏が3つあればいい、分身の術があればいい、
なんて言ったけれど、撤回させて。
杏が増えれば、嘘も増える。
杏1号(先生)、2号(彼)、3号(アナタ)、それぞれ操れるほど、器用じゃない。
この4年間、先生を想い慕ってきた杏1号の心は、
今、他の人への想いが、じわじわと占めてきている。
体調を案じて下さる先生からのメールが、痛い。
by apricot0113
| 2004-12-21 22:18
| 今
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