昨年の秋、友達に誘われて訪れたこちらの美術館で、
私は生まれて初めて、絵画鑑賞を心から楽しいと思えました。
作品を観て感嘆の声を上げたのも、
あまりに緻密な筆致ぶりに興奮したのも、
気に入った作品と作品の間を、何度も行ったり来たりしたのも初めて。
そうか、私が好きなのは写実的な作品なんだ、
私が目指したいのは、こういう絵なんだ!
それは、子どもの頃から、絵画は観るのも描くのも苦痛だった私にとって、
小さな一歩、でも大きな意味のある出来事でした。
人間の目で見たままを描くのが、写実絵画。
想像力、創造力、情緒が欠落し、
超現実的な私には、ものすごく納得できるコンセプトだなと。
こんなはずじゃ・・・・・。
中国に住んでいた頃、皇帝の象徴"龍"はそこらじゅうにいたのに―。
タツノオトシゴの素揚げだって食べたのに―。
この龍で数名の方に年賀状をお出ししましたが、反応がありません(-_-)。
でも龍なんて、どうせ架空の動物なんだから、写実もヘッタクレもないよね?
ってことは、正解も不正解もないはずだよね?
今年は評価や採点をおそれず、
新しいコトにどんどん挑戦してみようと思っています。
今、欲しいのは水彩色鉛筆。
ミュージアムショップで衝動買いしようとしたら、友達に止められたけど、
無関心・苦手だったコトに関心を持てるようになったことが、
なんだかとってもうれしいのです。
参考までに、過去の作品はこちら。
寅@2010
亥@2007
戌@2006
来年は巳年か・・・辰を使いまわせそうだな(違)。