自分自身にまつわる出来事と感情の記録
by 杏
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もうすぐ、この男の結婚式。
招待状で式の時間を確認しながら、今日、新幹線の切符を購入した。
60になったら同棲しようぜ、と約束していた男Tは、大学時代の運動部の同級生。
愛情ではなく、友情、
男女というよりは、同志、
喧嘩もして、時には諭され、時には叱咤激励し合い、
聞き上手なTは、先輩からも後輩からも一目置かれる人だった。
24,5の時、お互い30まで独身だったら結婚しようぜ、
と、東急東横線の車内で交わした約束を、27で別の男と結婚した私が破り、
そして、今度は、Tが約束を破った。
これで、おあいこね。
そして、
「Tの結婚式で、杏に会えるのかな…。」
今年の年賀状にあった添え書きで、
かつて私が付き合っていた先輩も招かれていることを知った。
先輩と最後に会ったのはいつだろう。
卒業後、地元にUターン就職する彼を、
東京駅の新幹線ホームで見送ったのが最後だったっけ。
シンデレラ・エクスプレスのヒロインになりきって、発車ベルが鳴るまで一緒にいたっけ。
今じゃ、人前で泣けなくなった私だけれど、
あの頃は、人目も憚らずしゃくりあげて泣いていた。
あんな自分、ちょっとうらやましい。
先輩が地元に帰るのは、就職のためだけではなく、
僕のお嫁さんになってね、と約束を交わした幼なじみと結婚するためでもあり、
彼はその約束を果たし、年賀状の家族写真の中で二児の父親になっていた。
果たされなかった約束もあれば、ちゃんと果たされる約束もあるんだね。
そういえば、私の披露宴にも招待したんだっけ。
うん、今、思い出した。新幹線ホームが最後じゃなかった。
お客様を迎えるために、金屏風の前に並んだ私と夫の前で、
先輩が口をぎゅっと結んで、黙って私に手を差し出した、あの日以来。
今度は、金屏風の前のTが、私を迎えてくれるんだろうか。
たぶんね、感極まっちゃうかも。涙こぼれちゃうかも。
でもね、これは悲しい涙じゃないからね。
うれし涙、と言ったら強がりに聞こえるけれど。
好きな人、好きだった人、
かつて一時でも縁のあった人には、やっぱり幸せでいて欲しい。
その人の幸せを、心から願いたい。
Tにも先輩にも、とびっきりの笑顔で再会しよう。
杏が幸せでいるのも見て欲しいから。
by apricot0113
| 2005-01-21 01:34
| 想い出
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