自分自身にまつわる出来事と感情の記録
by 杏
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嘘つきは泥棒の始まり、
嘘ついたら針千本飲ます、
嘘はついちゃいけないと、
子どもの頃から徹底的に教えられてきたのに、
上手な嘘のつき方は、誰も教えてくれなかった。
そのまま大きくなってしまった今、
嘘をつかなくてはいけない場面もあって、
正直者がバカを見ることだってあったりして、
嘘も方便、
それこそが大人の渡世術なのに、
適当にやり過ごす、
適当にあしらう、
そういうことがどうしても出来ない。
それでもやっぱりアタシにだって隠しておきたいことはあるわけで、
でも、口開けば襤褸が出そうだし、
作り話するほどの想像力もないから、
ただ、貝のように黙るだけ。
小さな綻びが大きな矛盾を招かないように。
それでもやっぱり顔に出るのか、態度に表れるのか、
杏はバカ正直だね、
って、言われちゃった。
全く異なる場面で、
全く違う人たちから、それぞれに。
「正直」も、
「真面目」も、
ほどほどなら美点になるのに、
「バカ正直」、
「クソ真面目」になると、
欠点になっちゃうんだよね。
嘘をつくのが下手くそだね、
なんて言われるとムカッとする。
そんなことない、アタシにだって隠し事はある、巧みに嘘だってつけるんだから―。
意味のない反抗なのだけれど。
誰に対してもこのままバカ正直でいたら、
そのうち何もかも失ってしまいそうな気がするし、
だけど、ひとつ嘘をつき出したら自分を見失ってしまいそうになる。
嘘がつけない人間は、人を騙すことが出来ない。
それはいいんだけれど、
もしかして、人に騙されていることにも気づいていないんだろうか。
気づかないままでいる方が、幸せなのかもしれないけれど。
いやん、バカ、とか、クソ、とかが多い文章になっちゃった~(笑)。
by apricot0113
| 2005-04-06 00:27
| 今
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