自分自身にまつわる出来事と感情の記録
by 杏
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我が子を心配するあまり過保護になるか、
自分の理想通りに育って欲しいと願うあまり過干渉になるか、
或いは、
自分の時間を乱された、と我が子に愛情を注げないか、
私は自分が一番だから、と我が子を放任するか、
そんな両極端な自分しか想像できなくて、
母親になっちゃいけないと思っていた。
私もがんばるから貴方もがんばって、
と夫の上司の奥様たちに甲斐甲斐しく仕え、
部下は大事にしなくちゃね、
と自宅にローカルスタッフ(現地採用職員)を招いて手料理でもてなし、
同期のあの人が昇進したなら次はきっと貴方ね、大丈夫、
と実はそれほど出世を望んでいなかった夫にプレッシャーをかける妻だったから、
きっと子どもにも同じことをしていたに違いない。
毎晩接待漬けになっている夫の肝臓を心配し、
零下の朝、ジョギングする夫の心臓麻痺を怖れ、
ちゃんと気をつけて、~しちゃだめ、ばかり言う妻だったから、
きっと子どもにも口うるさくなっていたに違いない。
子どもは要らない、
夫だけでこんなに手が掛かるんだもの、
それが私が勝手に決めた子どもを作らない理由だった。
口出ししたり先回りしてあれこれ世話を焼く方が私には容易くて、
少し離れた所から見守る方が難しく、
ほどほどに力を抜いて、
ほどほどに厳しく、ほどほどに甘く、
そういう妻にも母親にもなれなかった自分は、
人を育てることにつくづく向いていないのだと思う。
むしろ、人の可能性を潰すタイプなのかもしれない。
だけど、
親はこんなにも優しく子どもを見守れるものなんだ、
親も一緒に育つんだね、
こういう親になれるのだったら生んでみたかった、育ててみたかった、
これを読んで、そう、思った。
胸が苦しくなるようなそんな感覚を覚えながらも、心からそう思った。
このお父さんのお子さんを見つめるまなざしはいつも穏やかであたたかくて優しい。
子を持ったがゆえに悲しいコトがあるんだと思わせられる事件が多い昨今、
子を授かったからこそ得られる素敵な経験や時間もいっぱいあるんだね。
父親になる機会を私に奪われていた元夫が、
新しい家庭で父親になった。
ああ、良かった、本当に良かった。
12年間の胸の痞えが少しだけ軽くなった。
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ひとりになってから、妻でいた6年間と同じだけの歳月が経った。
私はいつも大切なことに気づくのが遅い。
by apricot0113
| 2005-12-18 22:35
| 想い出
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