自分自身にまつわる出来事と感情の記録
by 杏
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母や姉への侮辱に耐え難く… W杯退場のジダンが謝罪
この報道が正しいという前提において書きます。
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決して暴力行為を肯定するわけでも彼をかばうわけでもなく、
ただ、時に、
殴る・蹴る・頭突きと同じくらい或いはそれ以上に、
激しく鋭く深く相手を斬りつけ傷を負わせる言葉がある、
ということを私は信じます。
マテラッツィの吐いた言葉がジダンの証言通りだったとしたら、
ジダンが自分の置かれた状況や立場を省みず、
素に戻って感情を露わにして危険な振る舞いに及んだことは、
決して模範的行為ではないけれど、
瞬間的に取ったアクションとして私は理解します。
世界中が注目する華やかなフィールドが舞台であれ、
当事者が英雄的スポーツプレイヤーであれ、
路上や車内で起きる罵り合いが発端の諍いと何ら変わらず、
心に留めておくべきこと、守るべき原則は同じ、それはわかってる。
暴力は良くない、
女、子供に手を上げてはいけない、
言葉の暴力は暴力行為をもたらすこともある。
私はかつて一度だけ夫に殴られたことがあります。
後にも先にも一度だけ、決してDV夫ではありません。
それほど彼を怒らせた私の言葉は、
刃物のように鋭利で冷たくて侮蔑的だったのだと思います。
俺は杏に言葉の暴力を振るわれた、
私は彼に指一本触れていないけれども、暴言を吐いた時点で私も暴力を振るったんだ、
夫の言葉をそう受け止めています。
ジダンの会見での言葉は、当時の自分に言われているようで胸が苦しくなります。
今でも男の人が腕を何気なく上げただけで、身体が一瞬強張り、
けれども「暴力行為より時として激しい言葉」を吐いた人間は、
その結果暴力を振るわれて怪我させられたことよりも、
己の暴言と相手を傷つけたことを決して忘れることができないのです。
by apricot0113
| 2006-07-13 23:06
| 想い出
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