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その晩、Aさん@ブログ初登場 の風邪はまだ完全に治っていなくて、 玄関のドアを開けるとマスクをして立っていました。 顔もなんとなく赤くて、 でも、おでことおでこをくっつけてみたら熱はありません。 そんな病み上がりのAさんの負担を少しでも軽くするために、 その日は私が上になって求め合いました。 …下から表情を見られるのが恥ずかしいから、ホントは苦手なのだけれど。 二人とも絶頂に達しそうなその時、 〇〇子、可愛いよ… 上にいる私をしっかり支えながら、Aさんが呟きました。 私の名前は、〇〇子ではないのですが(爆)。 ほんの数秒考えて、私は聞こえなかったふりをしようと思いました。 もしかしたら聞き間違いかもしれない。 …でも、自分の名前を聞き間違えることはないのですね。 それから、 脚が痛くなったから少し休むね、 小さな嘘をついて彼の上からそっと降り、彼のそばに寄り添うようにして、 そして黙って目を閉じました。 なぜか私はとても落ち着いていて、 取り乱すとか、怒るとか、泣きわめくとか、〇〇子って誰?と問い詰めることなんて、 全然思いつかず、 むしろ、 このままでは、彼に気まずい思いをさせてしまう、 私は今、どういうふうに振る舞えば彼を困らせないんだろうか、 彼が何か言葉を発する前に自分がフォローしなくては、 そればかり考えていました。 自分は、彼を怒ったり問い詰めたりできる立場ではないのだから、 彼が、どうしようもなくモテ男なのを知っていて付き合っているのだから、 それもあるのだけれど、 私が守りたいのはプライドではなく、 ぬくもりのある穏やかな時間、ただそれだけ。 だから何も聞こえなかったふり、何もなかったふりを貫きたくて、 その場の凍り固まった空気を溶かす言葉を、 私は必死にアタマの中で探していたのに、 背中からぎゅうっと私を抱きしめたAさんは、 ごめんね、杏、本当にごめんね、 怒ってる? もうキライになっちゃった? ホントごめん、杏の気持ち、ちゃんと俺に話してみて、 黙り込んでしまった私が機嫌を損ねていると思ったのでしょう、 何の言い訳もせずに、ただただ謝ります。 こんなコトで私は拗ねたり、嫌いになったり、怒ったりはしないのに。 彼に謝らせてしまったことに落ち込み、 怒っていると思われたことが悲しくなり、 私はますます言葉が発せなくなってしまいました。 私の甘え下手、口下手をよく知っているAさんは、 常日頃、私がうまく気持ちや考えを伝えられなくて黙り込んでしまうと、 >変わらなくてもいいよ、 >気持ちに負担をかけてまで変わる必要はない、 >一生、甘え下手でもいい、私が手を引くから、 >一人で抱え込まないようにね、一緒に考えよ。 そして、ぎゅぅっと抱きしめてくれます。 これまで何度救われてきたことか、 けれども今はそれに甘えず、ちゃんと自分の言葉で伝えたかったと思うのです。 Aさんが、一番大切にするべき人の前で名前を言い間違えなくてよかった、 出逢って4ヶ月、このタイミングでこういうコトがあってよかったんだと思う、 …暴走気味の私たちが少しだけブレーキ掛けられるから。 涙がこぼれたのは、彼を笑顔で送り出した後でした。 それは名前を間違えられたことに対してではなく、 こういう恋を繰り返す自分への諦念、絶望、劣等感…なのでしょう。 ぴったり来る言葉が思いつかないのだけれど。 折りしも、すっかりメル友さん状態になってしまったアナタからメールがきたのですが、 返信メールを打ちながら、 アナタがベッドの上では私の名前を呼んでくれなかったことを思い出しました。 あの頃それが寂しくてたまらなかったけれど、今なら正しかったんだと思えます…。 大丈夫、この先Aさんが私の名前を呼ばなくなっても、私はきっと大丈夫だから。
by apricot0113
| 2008-12-20 18:39
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