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もう少しでまた、同僚を失うところだった。 ----------------------------- 本当はずっと前から気づいていた。 Aの様子がおかしいこと、 彼女が何を悩んでいるか、察しもついていたし、 それが、会社の組織的な問題に因ることにも気づいていた。 一応、担当業務はこなしているものの、 問題解決の兆しが見られず、半ば投げやりになっていることも、 度重なる遅刻、半休、突発的な休みのせいで、 社内の、彼女に対する見方が何となく冷ややかになっていることも、 誰かが勤怠について注意しなければいけないことも、 彼女の部門長がその責任を果たしていないことも、 私は、確かに気づいていた。 その一方で、 私は自分の仕事がとても忙しいのだから、 彼女は私の直属の部下じゃないのだから、 この問題に対して無関心を装い、自ら関わらなくて良い口実を探し続けた。 既に退社した別の社員Sを守るために、 かつて私は組織内部の根深い問題を上長に指摘し、 正論を振り翳し、楯突いて、そして疲弊した。 その結果、 Sを救えないどころか彼女は鬱病になって退社し、 組織は変わろうとしなかった。 あの時の無力感、失望感が、自分の中でトラウマになっているのだろうか、 守りに入っていたのだと思う。 私だってもう傷つきたくないのだから。 ここ数週間、Aの遅刻、休みはより顕著になり、 みるみるうちに声はか細くなり、笑顔が消えた。 それがSが倒れる直前の状況とそっくりで、 このままでは、Aも潰れてしまう―。 その可能性が現実になる日が刻々と近づいていると確信した私は、 自分が彼女と面談し、 勤怠について注意を促がすと同時に、彼女の話を聞くことを上層部に申し出た。 是非、そうして下さい。助かります―。 一斉に、ホッとしたような反応が返ってくる。 (なんだ、やっぱり気づいているんじゃねぇかよ。) そうして私がAを食事に誘ったのと、 Aが心療内科に通院し始めたのはまさに同時だった。 憔悴した彼女は食欲もなく、お茶だけ、ということになったのだけれど、 昔ながらの喫茶店で、私たちはお茶一杯だけで3時間以上話した。 彼女の口から溜め込んでいた言葉と感情が溢れ出てくる。 彼女自身、もがいているのだなと思う。 最悪、会社と折り合いがつかなければ、転職する手も有り得る。 健康が一番、お願いだから会社のために自分を犠牲にしないで。 私は貴女に、会社に潰されて欲しくない。 もう二度と、同僚が会社に潰されるのを見たくない。 守れなかったSさんのこと、先日の二年越しの再会を思い出しながら、 私の目から涙が思わずこぼれた。 杏さん、これ使って下さい、 Aはそっとティッシュを差し出してくれ、 上司と話し、きちんと休暇を取って治療に専念することを約束してくれた。 ----------------------------- まだ何も解決していない。 事態が好転したわけじゃない。 相変わらず組織は大きくて、なかなか動かせない壁であることに変わりはない。 少しの期待と諦めの入り混じった気持ちで、 彼女との面談について上層部へレポートを書きながら、 苦言を呈する側は、苦言を呈される側より心身共に疲れ、傷つくことを、 どれだけの人がわかっているのだろうかと思う。 私は自他共に認める会社人間だ。 会社と家以外、居場所が見つからない。 他にしたいコト、老後にしたいコトも思いつかないし、 死ぬ3ヶ月ぐらい前まで仕事していたいと思う。 会社が大好き、仕事が大好き。 好きだからこそ何とかしたいと思う。 もっともっと良くなって欲しいと思う。 でも、会社を愛し過ぎる人間ほど会社に殺されるんだよ―。 私が潰れそうになったら、一体誰が会社と対峙してくれるのだろう。 >健康が一番、お願いだから会社のために自分を犠牲にしないで Aに言ったこの言葉を、誰が私にかけてくれるのだろう。
by apricot0113
| 2010-03-14 05:52
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