自分自身にまつわる出来事と感情の記録
by 杏
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これは、私の結婚期間6年間のセックスレス年数。
私と夫のセックスレスは、ささいなことで喧嘩したのが発端だった。
小さな不信感が募り、それから離婚するまで5年間、
一切彼と肌を触れ合うことはなかった。
精力的な夫には、風俗通いでも浮気でもしてくれ、と思った。
でも、彼は自分で処理していた。
当時、閉塞的な日本人駐在員社会の環境で人目を気にしたのか、
歌舞伎町のような場所がなかったからなのか、理由は知らない。
私はひとりHをしたことがない。
それについてはいずれ触れるとして、とにかく男の自慰行為が全く理解できなかった。
どうしてわざわざ左手が疲れるようなことして、無意味に放出するの?
私への嫌がらせなの?
ダブルベッドの私の隣で彼が自慰行為をする度に、マットレスを通じて振動が伝わる。
振動が止むまでの時間が苦痛で、次第に男の自慰行為へ嫌悪感を抱くようになった。
その嫌悪感が、夫をさらに遠ざけてしまう。
あの頃は、一生セックスなんてしなくていいと思っていた。
子どもを欲しがる彼への反発か、心も身体も一切拒絶してしまった。
夫以外の人に抱かれたいと思うこともなく、
たぶんあの時、私の女の本能は完全に停止していたんだと思う。
botanさんの記事を拝見した。
セックスレスの根は深いし、人それぞれに背景がある。
でも、本当に身体がフリーズしてしまうことはあるのだ。
このままじゃいけない、と頭の中ではわかっていても、どうすることもできない。
日頃から夫婦間でセックスの話をしてこなかった私たちは、
解決の糸口を見つけようとする努力もせず、終わった。
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別れて2年が過ぎた頃、数年ぶりに肌の温もりを感じた。
セックスにブランクのある私を、その男性(ひと)は無理強いせずにリードしてくれた。
そして男の生理について丁寧に教えてくれた。
あら、男の身体って案外単純なのね。動物的って言うのかな。
生まれて初めて、男の人の身体を愛おしいと思った。
愛おしくなると、相手にも気持ち良くなってもらいたくなる。
がんばり過ぎて腰を痛めたけれど、この顔が見たくて。
二人でいるのに寂しさを感じたあの頃、夫婦なのに距離を感じたあの頃には、
もう戻りたくない。
ハードルがあってもいい、ひとり占めできなくてもいい、
一緒にいられる時間、お互いを慈しみ合えるような関係でありたい。
by apricot0113
| 2004-08-29 16:54
| これから
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