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かれこれもう、一ヵ月半以上も前のことになるけれども、 家族で新潟を旅行した。 私は企画・監修・ツアーガイド担当。 当日に向けて気分を盛り上げるために、旅のしおりも作った。 何しろ、平均年齢61歳(爆)という高齢化した一家である。 父が病気をした後でもあるし、 絶対無理をしないこと、 当日の体調や気候を見ながら、臨機応変に対応すること、 現地の駅の様子がわからないので、大きな荷物は宅配便で送っておくこと、 オトナなのでおやつ代は上限なし、 でもせっかく新米が食べられるのだから、おやつの過剰摂取に注意、 旅程表に注意事項等も書き添えて、予めメールで家族に送っておいた。 サケリンのフレーズ通り、 立派な鮭に、 美味しいお酒、 そしてたくさんの人情(なさけ)を、立ち寄った先やお宿でいただいた。 みんな、優しい。素朴なおもてなしがあったかい。 村上が素敵な町だなあと思うのは、 地元の人たちの、郷土に対する誇りが伝わってくること。 地元の土地や海や川で獲れる豊かな産物に、 受け継がれてきた文化があり、 旧くて美しい町並が大切に保存されているのだから、 当然といえば当然のことかもしれないのだけれど、 自分が生まれ育った町に特に思い入れのない私には、それが羨ましくもある。 村上では竹灯篭祭りが開催されることになっており、 町の其処彼処でボランティアの人たちが準備に追われていた。 膨大な数の竹灯篭なのに、誰もが笑顔で、お祭りの準備も楽しんでいて、 幻想的で素敵なお祭りだから、今晩も是非いらして下さいね、 宿からのアクセスを親切に教えてくれる。 若い人たちが中心になって活躍しているのも、いいなあと思う。 ここ数年、一人旅や家族旅行で日本の地方を訪れると、 ちくっと刺されたような感覚を、瞬間的に覚える。 旅先で得る感動とは別に、必ず感じる何か。 忘れていること、欠けていること、見失いつつあること、 自分の暮らしについて遠回しに示唆されているような、そんな何か。 東京の暮らしは、それはそれは便利で、そこそこ快適でもある。 なかなか手放せるものではない。 でも果たして私は、 心豊かな暮らしをしていると言えるのだろうか、 心身共に健やかな暮らしをしているのだろうか、 他者を気遣い、感謝し、地元や社会に何か貢献できるような、 心のゆとりを持ち備えた暮らしをしているんだろうか、 便利さを享受するばっかりになっていないか、 スピードや効率を求めるばかりになっていないか、 季節の移ろいにちゃんと気づいているか、 業務の締切期限を基準にすべてが回っていないか、 地に足が着いた生活をしているか―。 いつもとは違う時間の流れや、包み込んでくれるような自然の中に身を置いてみて、 気づくことがある。 その土地にしっかり根づいて、自然や厳しい気候とも真摯に向き合い、 自分で獲った恵み、育てた恵みに感謝しながら暮らす人たちと出会って、 気づかされることがある。 東京を悪者にするつもりはない。 甘い方、楽な方に流されたがる性格、場当たり的な性格、そして行動力のなさ、 自分自身に思い当たる点はいくらでもある。 すべては自分次第だということもわかっている。 容易いことではないし、リスクも当然伴うけれど、 暮らし方を変えようと本気で思えば、出来ないことはないのだろうから。 でもこうして、日頃の自分の暮らしを見つめるきっかけをもらっても、 結局すぐにまた、忘れていくんだろうなと思う。 忙しい、時間がない、今週は、今月はあっという間だった、 などと、毎度おなじみのぼやきを繰り返しながら、 この先も流されるように、めりはりのない暮らしを続けていくんだろうなと思う。 万葉集にも謳われた弥彦神社は、鬱蒼とした森に厳かに鎮座していて、 これがまた素晴らしかった。 父がずっと訪れたかった場所に、父が自分で歩けるうちに来られて、本当によかった。 ロープウェイで上がった弥彦山の山頂から見下ろせば、 片や稲刈りが終わったばかりの、広い広い越後平野、 片や日本海で、目の前には思ったより近くて大きい佐渡ヶ島。 そのスケールと安定感に、ため息が出る。 お弥彦参りで、姉は縁結びのお守りを買い求め、 私は散々悩んだ挙句、身体安全のお守りを選んだ。 こんなところにも、変えよう、変わろうという意思が私に薄いことが伺える。 先週、新宿のスーパーマーケットで弥彦産の新米を見つけた。 あの広々とした越後平野で育ったお米が、 こんなにごちゃごちゃ人と建物が密集した新宿に!! なんだか愛おしくて懐かしくて、迷わずお買い上げ。 故郷じゃないのに、思い入れのある場所がまた一つ増えて、それがうれしい。 きっとまたいつか行くからね。 と思ったら、奥さん、日本橋でこんな催しが! http://shimeharitsuru.blog73.fc2.com/ ★旅程メモ 1日目上越新幹線、特急いなほを乗り継いで村上へ-村上町家地区散策(屏風祭り見学)-北限のお茶所、村上の茶舗九重園でお買い物&見学-浄念寺(村上城主本多家、榊原家、間部家の菩提寺。元禄二年、奥の細道の道中、松尾芭蕉と弟子の曽良が参詣。当時は泰叟寺。-黒塀通り-芭蕉と曽良が二泊した国の登録有形文化財「井筒屋」併設の町家カフェ「Tea井筒屋」で甘味-村上歴史文化館-重文若杉家住宅(中級武家住宅)-味匠喜っ川でお買い物(築130年の村上の典型的な登録有形文化財の町家で、村上の鮭文化を継承する老舗。天井の梁から吊り下がっているたくさんの鮭が見られるほか、鮭の珍味の販売・製造をしている)-瀬波温泉に宿泊 2日目村上から弥彦に移動-弥彦神社-弥彦山-岩室温泉に宿泊 3日目宿でのんびり過ごす-燕三条でお買い物-帰京
by apricot0113
| 2012-12-03 11:30
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