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「気楽に会うだけ会ってみたら。」 親から再婚話を持ち掛けられた。 どうして?私は一回結婚したじゃない。もういいじゃない、放っておいてよ。(←心の声) ------------------------------------------------------------------- 20代の頃、母が毎日のようにお見合い話を切り出してきた時期がある。 当時、実家に住んでいた私が会社から帰宅すると、 仲介役の方から次々と届く釣書を持って、待ち構えていた。 世間体や娘の年齢を気にする親。 血尿が出るほどの超過労状態で、将来のことなんか考える余裕もない娘に、 結婚、結婚と急かす親。 そんな親への反発心から、口を開けば女同士、すぐムキになって喧嘩になった。 それが嫌で、一時期わざと帰宅を遅らせ、家で全く夕食を取らなくなった。 母vs私の冷戦時代。 1、2ヶ月、続いたか。 その頃も、時折、父が築地の寿司屋に私を呼び出しては、 母の想いを伝えようとしてくれていた。 父の前では従順な私。でも母が加わると、どうしても感情的な対立になってしまう。 ひょんなことから決まった私の結婚は、 そんなプレッシャーから逃避できる絶好のチャンスだった。 嫁入り仕度は、私より母がはしゃいでいたと思う。 私がさっさと自分で伴侶を見つけていたら、親も安心できていたんだろう。 でもあの頃の私は、心配を掛けている自分のことは棚に上げ、 ただ口うるさい親だと思っていた。 ------------------------------------------------------------------- 再婚を勧められ、再び反発しそうになる。 でも私ももう大人、自分の想いは心の声にとどめられた。 それでも、何となく面白くないのだけれど。 そんな時、ある文章をネットで読んだ。 或る老年男性が、私と同世代の独身娘を嘆いていた。 「お前が独りで干乾びて年老いていくことを思うと、俺は死んでも死にきれない。 俺がお前を看取ってやる。」 目から鱗だった。 自然の摂理に従えば、末っ子の私は最後に死ぬ。 伴侶も子どももいない私の行く先を、親は自分が思う以上に気懸かりなんだと、 初めて気づいた。 10年前の、娘の結婚を願う親心とは少し違う。 年月を経て、親も娘である私も年を重ねた。 人生の後半を、終焉をどう迎えるか、誰と迎えるか、 それを案じる想いは、本能なのかもしれない。 -------------------------------------------------------------------- 母にはメールで伝えた。 「再婚のお話、ありがとう。 でも今回はお断りさせてもらってもいいかな。 ごめんね、決して結婚に懲りたわけでも、男に懲りたわけでもないの。 ただ、先に「結婚」ありきという考え方はもうやめたいの。 この先好きな人と出逢って、その人とこれからも寄り添っていきたいと思った時に、 初めて考えればいいと思う。 50過ぎてそんな人と出逢っちゃったら、子どもも産めないから後悔するかもしれない。 孫も抱かせてあげられない。 それでも、自分の気持ちに従っていきたいの。」 「杏の気持ち、正直に伝えてくれてうれしかったです。ありがとう。 わかりました。お断りは、ママの方でちゃんとしておくから気にしないで。 これからいい恋、たくさんしなさい。」 母がくれた返信メール、PC画面の前で涙が溢れてしまったけれど、 何度も読み返した。 いい恋、しなくちゃ、ね。
by apricot0113
| 2004-09-08 02:14
| これから
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